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中年野球。

下手でもいい。でも上手くはなりたい。人間だもの。

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宇宙いち下手クソな外野手、マリオ二等兵が進化した!

中年野球の魅力

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継続は力なりというか、中年でも為せば成るというか、そんなことを強く感じた本日の我が東京フォッケウルフ全体練習であった。まあ全体練習つっても今日は都合により7人しか集まらなかったのだが。

 

それはさておき、何の話かといえば写真上の左側、我がチーム不動の控え右翼手(要するにいちばん下手っぴ)であるマリオ高野、通称マリオ二等兵くんに関する話である。

 

 

 

熱狂的な西武ライオンズフリークであるマリオ二等兵ではあるが、「やるほうの野球」はからっきしで、完全ウルトラ未経験であった。本人いわく「少年時代や青年期も野球をプレーしたいとは思ってたのですが、なにせ運動オンチなもので、なかなか輪にもチームにも入れずにいました。しかし今、中年野球団への入団を許可され、そして実際に白球を追うという積年の夢が叶い、ウルトラ感無量の毎日であります!」とのこと。

 

感無量なのは結構だが、このマリオくん、とにかく想像を絶するほど下手っぴなのであった。

 

いや打つほうはそれなりにイケるのだが(たぶんバッセンで鍛えたのでしょう)、守備に関してはセンスのセの字もない。仕方なくやらせている外野の守備ではフライの落下点を軽く10mは読み間違え、強くて速いワンバウンドの打球でも捕球ポイントを4mから7mは間違える。ついでに言えばフツーに正面の緩いゴロもなぜか華麗にトンネルするという、常人では理解しかねる運動センスを発揮する人物なのだ。

 

しかし当中年草野球団は、だからといってクビにするというフィロソフィーは持ちあわせていないため、マリオ外野手(控え)の起用を続けた。そして本人も、決してあきらめなかった。

 

そして本日。……マリオがフライを捕ったのである! 1回だけだけど!!!

 

いやまぁ捕ったのは1回だけで、その他は相変わらず落下点を読み間違えたりゴロをトンネルしたりしていたわけだが、それらがことごとく「惜しい!」という感じにまで進化したのだ。

 

今まで10mは間違えていたフライ落下点はせいぜい1~2mの読み違えとなり、強いワンバウンドの打球をバンザイする際も、完全バンザイではなく「惜しいバンザイ」に変わっていた。そして正面のゴロを相変わらず華麗にトンネルしていたが、その華麗さは若干失われつつあるように感じられた。

 

ボロクソに言っているが、本人自身が「ワタシはたぶん宇宙いち守備センスのない人間で、それはたぶん一生治らないでしょう」と言っている話だ。そして言っているだけでなく、本心からそう思っているはずだ。

 

しかし事実は違った。やればできるのだ。……いやまだできてないけど、徐々に「できる」に近づいているのだ。たとえ匍匐前進のペースであったとしても。

 

わたしが考える「中年野球」という種目は、他者に勝つためのスポーツではなく「自分に勝つこと」を主たる目的とするものだ。

 

別に道徳くさいことを言いたいわけではなく、とにかく試合に勝とうが負けようが楽しくプレーするためにはある程度(ホントにある程度)上手くならなければ話にならないし、ある程度(ホントにある程度)体力もなければいけないわけで、それらを獲得するために各自が勝手に努力し、そして最終的にそれを(各自のステージ感に応じて)得ることに価値があると思うのである。

 

マリオ二等兵くんの、微々たるものではあるが確実な成長は、「中年野球」という想像上の新種目にある種の実体を与えてくれた。「この方向性で合ってるのだ!」という確信が持てたのだ。

 

ありがとう、マリオくん。わたしも、さすがに君よりは上手だが、世間的に見れば十分以上に下手っぴだ。完全に上手くなる前にたぶん寿命は尽きるが、それでもちょっとずつ匍匐前進で上手くなっていくよ。押忍。