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中年野球。

下手でもいい。でも上手くはなりたい。人間だもの。

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中年野球選手はこの本、このマンガで学べ!

上達法

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超絶運動不足による成人病の危機から脱出するため、人生の後半生をより充実したものとするため、そして何より「そうだ、もう一度野球やろう」となんとなく思ったため、四十路後半にしてわたくしは「中年野球」なるスポーツを始めてみることにした。

 

そして前回の当欄にて「我々ブランク有りのおっさん選手が読み込むべきは少年野球のブログだ!」と看破したわけだが、当然ながら書籍からも学びを得るべきである。

 

出版不況の世の中であり、また各種の無料ブログなどでも十分以上に有益な情報が得られる時代ではあるが、やはりプロの書き手とプロの編み手が、持てる知識を体系的かつわかりやすく披露してくれる書籍というのは、マンガを含めいまだ強力なコンテンツの一つである。たかだか1000円とか1500円とかの出費で、人生を変えるほどの学びを得る場合も少なくない。

 

で、わたしも中年野球的な学びを得るためいくつかの書籍を購入してみた。まずはコレだ。三田紀房著『クロカン』(文庫版全18巻/日本文芸社)

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 ……書籍っつーかマンガだが、まあいいじゃないか。で、三田紀房先生といえば『ドラゴン桜』でおなじみの超売れっ子漫画家だが、本作はドラゴン桜の連載が始まる以前の1996年から2002年まで週刊漫画ゴラクで地味に連載された作品である。

 

ドラゴン桜以前の作品ではあるが、本作の主人公であるクロカン(黒木竜次、高校野球監督)の性格はまさにドラゴン桜の「桜木」そのものであり、さまざまの型破りな(それまでの常識に反する)指導法を炸裂させ、最終的には指導するチームを夏の甲子園優勝まで導く。

 

さすがは三田先生、エンターテイメント作品として非常に面白く、ページをめくる手が止まらなくなる本作だが、我々中年野球選手が学びを得るための書籍としてはちょっとハイブラウすぎる。舞台が全国大会を目指す高校野球部ということもあり、またメインのスポットライトが「監督」に当たっているということもあって、我々にとって直接役立つ部分は少ない。ただしエンタメとしては素晴らしい。そのうち全巻まとめてヤフオクに出すかもしれないので、ご興味がある方はぜひご入札ください。

 

んで次。 

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 ……コレはさすがに買わなかった。数年後我チームのレベルが格段に上がり、ビシっとしたサインに基づき確実なバントを決める必要が出てきた際に購入し、正座しつつ拝読したいと思う。押忍。

 

結論として、現時点でもっとも中年野球選手向きと思われた書籍がコレだ。 

桑田真澄の常識を疑え!  KUWATA METHOD―父と子に贈る9つの新・提言 !

桑田真澄の常識を疑え! KUWATA METHOD―父と子に贈る9つの新・提言 !

 

 本書は少年野球プレーヤーだけでなくその保護者にも向けて書かれた、言わずと知れた桑田真澄投手による提言である。タイトルにあるとおり、それまでの少年野球界では「これが常識だ!」とされていた誤った常識に対して桑田選手が一つずつ丁寧に反証を加え、そして「じゃあ代わりにどうすればいいのか?」ということを、これまた丁寧な写真付きで解説している。

 

「グラブの“芯”ってそもそも具体的にどこなのか?」「ボールを捕球する際の、本当に正しくて実戦的な位置は?」「内野守備のステップ」等々々々々について、フィールディングにもバッティングにも秀でていた桑田真澄投手が、最新の理論と実戦経験に基づいて指導してくれるのだから、それが役に立たないはずがないのだ。まあ小学生の児童向け解説だが、運動能力が思いのほか退化しているわたくしのようなおっさん選手にはそのぐらいがホントちょうどいいのだ。

 

そして、随所に挿入されているマンガもまた素晴らしい。

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 「KUWATA METHOD」に基づいて漫画家の立沢克美先生という方が描いておられるものだが、この立沢先生が大変素晴らしいのだ。まず単純に絵が非常に上手く、構図も最高。そして何よりネームに「詩心」がある。

 

わたしはそれまで立沢克美先生のことをまったく存じ上げなかったのだが、「これは高名な先生に違いない」と確信しググッてみたところ、漫画家としてはまだまだ「大活躍!」とまでは至っておられない模様。……これほどの才能を、至宝を放っておくとは、マンガ界は何をぶったるんでいるのだろうか? けしからん。ということでわたくしは、本書と対になっているマンガ作品である『ダウト』の単行本も購入した。

ダウト (グランドジャンプ愛蔵版コミックス)

ダウト (グランドジャンプ愛蔵版コミックス)

 

 ……素晴らしかった。涙なしに読めない作品であり、また立沢克美先生の才能をあらためてウルトラ確信するほかない完成度でもあった。本作はあくまで「KUWATA METHOD」に紐づく作品だが、わたしは立沢先生完全オリジナルの野球マンガを、週刊モーニングあたりの連載で読みたいと強烈に思う。

 

いちおうAmazonアソシエイトのリンクを貼っとりますが、そんなことはどうでもいいので、Amzon直でもなんでも構わないからぜひお読みください。例えば中年野球選手も、例えば小学生プレーヤーを子に持つお父さんも。

 

押忍。