中年選手のケガ予防は「腹八分」の精神から
他人様には「素守備のすゝめ」だのなんだのと炎の自主トレを勧めておきながら、実はわたくし自身はこの2週間ほど自主トレを完全にお休みしていた。サボっていたわけでも三日坊主状態に陥ったわけでもなく、オーバートレーニングのせいで足を負傷していたからである。
負傷といってもそう大げさなものではなく、右足親指付け根あたりの靭帯に軽い炎症を起こしただけだ。で、医師から「2週間は湿布して包帯で固定して、なるべく指を動かさないこと。ランニングとか草野球なんてもってのほか。あと素守備もダメよ」と言い渡されたのである。まあ最後の「素守備もダメよ」というのは嘘だが、とにかく2週間、いっさいの運動ができなかったわけだ。
これを機に思い知らされたのが、我ら中年の身体の脆弱性である。まぁ「我ら中年」つーかわたし個人が脆弱なだけかもしれませんが。
冒頭で「オーバートレーニングのせいで足を負傷」と書いたが、とはいえそんなにハードなことをしていたわけではない。実際にわたしが毎朝やっていたことといえば、せいぜい下記の程度である。
・家から近所の森林公園までジョグ(約1km)
・公園到着後30秒ほど休憩し、そして園内1周ラン(約1.5km)
・軽くストレッチ
・三軒茶屋の『上達屋』で教わった骨盤ストレッチ(詳細は企業秘密)
・エアキャッチボール(30球)
・素守備(3~5分間)
・ちょい早歩きで帰宅(約1km)
要するに「2.5kmぐらいゆっくり走って、その後公園内で謎のムーブを繰り返す」というだけのことだ。しかしそれでも「毎日」となると中年のなまりきった身体には少々酷だったようで、いつしか右足親指関節に痛みを感じるようになり、それを放置したままランニングと素守備に励んでいるうちに靭帯をいわせてしまったのだ。
このことからわたしが学んだのは「中年は焦らず急がず、腹八分目の精神でいくほかない」ということである。
なにせこちとらボヤボヤしてるとすぐに寿命が来て死んでしまうので(死なないまでも、身体が言うことを聞かなくなる年齢は割とすぐそこなので)、焦っている。なる早で上手くなりたいし、早いとこそれなりの基礎体力を復活させたいと思っている。それゆえ、とにかくなんでもガーッ!と根を詰めてやってしまうわけだ。
しかし、諸々のアクションを「ガーッ!」とやっても青年であればさほど問題ないのだろうが、あいにくこちとら中年である。過剰な負荷はあっという間にケガとなって現れ、自主トレ不可能な期間が生じ、結果として「なる早で上手くなる」という目標は逆に遠のいていく。
……残念ではあるが、ガーッ!と自主トレをするのではなく「ボチボチゆっくりと、八分目ぐらいのパワーで……」つー感じでやるしかないのだろう。お酒もほどほど、メシの量もほどほど、自主トレもほどほど、ついでに仕事もほどほどにやるのが、我々中年野球選手を中年野球選手として長持ちさせる秘訣なのだ。
まあそんなセコいこと言わずすべての事象にフルスロットルで立ち向かい、炎上大爆発して比較的短い生涯を終えるのも、また一つの男道であるとは思う。しかしわたし個人としては「古希」ぐらいまでは現役の中年野球選手でありたいと熱望しているので(古希つったら中年野球ではなく老人野球になるが)、今回のケガの反省に基づき、ぼちぼちと腹八分の精神で鍛錬を続けていく所存だ。
あとは「科学の力」ですかね。コレ(↓)は先ほどAmazonでポチったばかりでまだ使ってないため、インプレはできないんですが、足のケガ予防にはいいような気がします。ま、使ってみてからレポートしますわ。押忍。
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