中年野球。

下手でもいい。でも上手くはなりたい。人間だもの。

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中年野球ほどおっさんに最適なスポーツはない

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超絶運動不足による成人病の危機から脱出するため、人生の後半生をより充実したものとするため、そして何より「そうだ、もう一度野球やろう」となんとなく思ったため、四十路後半にしてわたくしは「中年野球」なるスポーツを始めてみることにした。中年野球とはなんぞや? という点については、

sgt-date.hatenablog.com

をご参照願いたい。

 

で、野球というものを久々に再開してみて確信したのが、「草野球ほど我々おっさんに向いているスポーツはない」ということだった。

 

草野球の何がおっさん向きかって、まず初めに考えられるのが「適度にハードである」という事実だ。

 

あなたは野球というスポーツ(観るほうではなく実際やるほう)に対して、どんな印象をお持ちだろうか。超一流のアスリートたちがしのぎを削るプロ野球や高校・大学・社会人のトップリーグは別として、おっさんが日曜日とかに河川敷でやっている草野球は「ちんたらやってるラクな球技」と思っているのではないだろうか。

 

意外とそうでもない。

 

実は結構な運動量である。わたしのポジションであるショートストップ(遊撃手)を例にとって説明しよう。

 

 

 

まず、打者が打ったボール(主に強めのゴロ)がこちらにやってくる。たいていの場合は真正面ではなく左右どちらかに来るので、ダダッとそちらに鋭くダッシュして捕球を試みる。が、こちとらあいにくもともと大した運動神経がなく、それすらも最近はかなり劣化しているため、追いつかずにボールは外野へ抜けることも多い。

 

で、外野手がそれをキャッチすればニ塁ベース上で返球を受けるわけだが、こちとらあいにく外野手も結構な頻度でトンネルするので、ボールは左中間深くへ転がっていく。

 

トンネルしたボールを追って走る外野手。彼もなかなか大変だが、わたしだって大変である。プロの外野手であれば左中間奥深くからニ塁ベース付近までビシッと返球するが、ウチの外野手の肩は(というかたいていの中年野球選手の肩は)ヘロヘロであるため、わたしもボールを追って外野奥深くまでダッシュしなければならない。中継地点がプロよりもうんと近いのだ。比べるのが馬鹿らしいほどに。

 

なんとかダッシュして、ヘロヘロ外野手から近い場所で中継のボールを受け取り、「うりゃっ!」と三塁ベース付近めがけて投げるわたし。で、そこで終わればいいのだが、今度はランナー(打者)の足が遅いもんだから、ニ・三塁間で挟まれてしまう。

 

「……余裕で三塁まで行ける展開だろうが! 敵ながら!」とブツブツ言いながらもダッシュで内野に戻り、挟殺プレーのカバーに入る。ランナーを追い詰めてアウト……と思ったら今度は二塁手がボールを落とし、ランナーは三塁へ。またカバーのため奔走するわたし……などというドタバタ劇をえんえん繰り返すため、おっさんの草野球というのは実はそこそこハードなのだ。

 

つまり「短いダッシュ」と「カバーのための中距離ラン」を比較的ひんぱんに繰り返すのが、我ら中年野球である。で、それはこの年になると結構ぐったりするぐらい疲れる運動なんですわ。

 

そういった動きをもっと激しく、もっとひんぱんに、もっと長い距離でやるのがサッカーやラグビーだったり、フットサルやバスケットボールだったりするわけだが、さすがにそれらは「おっさん中期から後期」の人間にとってはキツイ、キツすぎる(※一部のアスリート的おっさんは除きます。そういった人はわたしとは別次元の存在)。

 

だが草野球の動きは、それなりにハードではあるもののあまり「ひんぱん」ではないため、わたしのような非アスリートなおっさんにとっては「適度にハードな、ちょうどいい運動」になるわけだ。

 

ということで、肥満解消にも成人病予防にも役立つ中年野球。ぜひあなたも(エラーしながら)始めてみてはどうだろうか。次回は、おっさんスポーツの超王道である「ゴルフ」と中年野球とを比較してみます。押忍。